文楽人形遣い 吉田蓑次郎氏・吉田一輔氏・吉田蓑次氏

文楽人形ってなんだろう。

 

文楽とは、義太夫節という日本の伝統音楽でも最高峰といわれる三味線音楽と一体の人形を三人で遣うという世界にも類のない高度な技術が要求される舞台芸術です。  歌舞伎・能楽とともに、ユネスコの「世界文化遺産」にも先ごろ登録された、日本が世界に誇る伝統芸能のひとつです。ひとたび客席に足を踏み入れると、そこは江戸の世界。武士や町人のさまざまな世界を体験させてくれます。なじみのない人もまだまだ多いと思いますが、現在東京では年4ヶ月国立劇場小劇場で上演されており、最近は特に切符がなかなか手に入りにくいほどの人気を誇っています。

 

平成19年5月8日火曜日19時から20時30分までウルトラマン商店街のC-martに、現在国立劇場に出演中の文楽人形遣いの吉田蓑次郎氏・吉田一輔氏・吉田蓑次氏をお招きして文楽についての興味深い映像やお話、それに文楽人形を遣って実演をまじえた解説をしていただきました。当日はなんと大人47名、子供8名の参加がありイスが足りなくなるほどの、大盛況で文楽人形の人気を実感させられました。

 

最初に文楽のビデオを見ながら、歴史や舞台などの説明があり、次に実際に国立劇場に出演する貴重な人形を使って、裏方の話などを聞きました。その中で、実際に人形を触って、まずは人形になれてもらいましたが、参加した方は、ちょっとドキドキのようでした。

 

人形の部位ごとに動かし方があり、その微妙な動きで実際の人間が演じているような動きを表現していく難しさを説明していただき、集まった方々も話に聞き入っていました。

 

いよいよ、実際に人形を使って、参加者の方に操作して貰いましたが、これが中々たいへんで、思うように動いてくれないのですが、それでも十分に楽しんでいただけました。

 

今回は、子供たちも参加してくれていて、実際の人形に悪戦苦闘しながらも楽しむ事ができ、文楽人形に対する興味を持ってくれたようです。文楽人形という日本の伝統芸能は、大人から子供まで楽しめるものである証明のような講演でした。

吉田蓑次郎氏は、今後リクエストがあれば小学校でも文楽人形の楽しさを講演をしていきたいとの感想をもたれるほど、子供たちへも手応えを感じたようでした。

 

写真撮影 内海

 

 ACHAMI-NETWORKへ

 

 Copyright © ACHAMI-NETWORK/ALL RIGTHTS RESERVED.  記事内容、画像などの無断転載はご遠慮ください。